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紙芝居!

私の生まれ育ったところは、3村にまたがった、中途半端な場所にありました。

家はK村、買い物はH村、お寺はT村、とそれぞれ違う村に行くことになります。

今日の記憶は6歳頃のことです。

T村のお寺のことをお話します。

このお寺は、回り回った薄い親戚関係にあり、1年に3回ほど祖母のお共で行きましたが、それ以外に子供達で遊びに行ったことがありました。

お寺に着くと「○○さん、よ~来たね、へえ、へえ」

私たちの姿を見つけると、必ず、お寺のおばあさんがこのように言います。

最後の「へえ、へえ」は自分の言葉に自分で相槌を打っているようです。

お寺の中は、一般の家庭では目にすることのないものが置いてあり、子供には興味津々です。

ある日のこと、場景はよく覚えていませんが、おばあさんが「紙芝居」を仏壇の下から出してきました。

縁側で見たような・・・・。

この頃は物資不足で紙は貴重品です。一般には子供の本などは買ってもらえず、ここで見た「紙芝居」はインパクトがありましたから、吸い込まれるように見ました。

「ももたろう」、「ぶんぶくちゃがま」「さるかにがっせん」など昔話の紙芝居を一通り楽しんだ後、座敷の奥にある、もう一つの仏壇に興味が沸き、覗いてみることにしました。

扉を開けると、仏様の首から下が見えます。

子供だから、「顔はどうなってるのかな?」っと疑問を持ちます。

扉の中に頭を突っ込んで、上を仰ぐと、仏様の目が私を見ていました。

「ドキッ!」

声も出ない怖さでした。

「見るんじゃなかった」と子供なりに後悔しました。

50年経った今でも、お寺ー紙芝居ー仏様と関連して思いだし怖いです。

おばあさんは、100歳近くでお亡くなりになりましたが、高齢になっても檀家回りをしていたようです。

「敬老の日」に思い出した、おばあさんと「へえ、へえ」の声でした。

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